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ピアノQ&A

ピアノの調律や修理に関することでよくある質問をまとめました。
下記からご覧になりたい質問を選択してください。

どうして調律が必要なの?
ピアノの内部には、木材や上質な羊毛など、天然のものから作られた精密な部品が多く使用されています。これらは温度、湿度などに敏感に影響を受けてしまいます。
また、ピアノの弦には、常に一本あたり平均90kg、1台(全体)で約20tもの張力がかかっています。そのため時間がたつにつれて、少しづつ音が変化してしまいます。ピアノが「生き物」といわれ理由はここにあります。
これらの変化(狂い)を正しく調整するのが”調律”です。私たち、調律師は、音律を合わせるだけでなく、アクション(打弦機構)の動き、ハンマーの減りや硬貨、鍵盤のゆるみや軋み、ペダルの動きなど、皆様のなかなか気付かないところまで入念にチェックし、もっとも良い状態に調整しています。
ですから使用量の多少に関わらず調律が必要なのです。
調律はどれくらいの頻度ですればいいの?
調律の回数(期間)は、ピアノの使用頻度によって異なりますが、ピアノを常にいい状態に保つためには、最低年一回の調律が必要です。
日本は四季の変化が激しい国土です。一年を通じての寒暖の差は40℃にも及びます。また梅雨もあり湿度の差も同様に大きいのです。ピアノは環境の変化に大きく影響を受けますから、これらの変化が一周する一年が調律をする最低の期間になります。
より良いコンディションにピアノを保つには年二回がお勧めです。
ピアノの調律について相談したいときはどこに相談したらいいの?
調律に関する悩み、疑問、苦情などピアノに関する事はお気軽に私たちタッチカンパニーにご相談ください。ベテランのスタッフが、親切丁寧にお答えいたします。
また、発表会・演奏会のプロデュース、レッスンの紹介も行っています。お気軽にご相談ください。
ピアノに除湿剤は必要ですか ?
ピアノは湿気が大敵という点から、除湿剤をお勧めすることがあります。
除湿剤は、調律師がお部屋の状況を判断し必要とみなした上で、定期的に交換することによって効力があります。
タッチカンパニーでは、従来のシリカゲルB剤を主にしたものだけではなく、より強力な吸湿力の有るジェット・ドライも取り扱っております。サビ止めや虫よけと一緒になっており、湿度の高いところ、海辺には欠かせないものです。また虫よけは古いピアノには必需品で、ピアノに使われる上質のフェルトには、洋服類につく小さな蛾の幼虫が好んでつきます。また都会ではゴキブリの侵入の可能性があります。ピアノの性能に影響しない内部空間に置くことが必要です。設置につきましては調律時にご相談ください。
しかし、ピアノは密閉した箱ではなく外気とは常に流通していますから、恒常的に湿気の多いところでは、いくらジェット・ドライでも限界があります。部屋の中に除湿器を置いて、湿度調整をすることをお勧めする場合もあります。
初めてお伺いしたピアノの中から、5個も6個も古いシリカゲルの袋が出てくることがありますが、私たちは利益を優先にした除湿剤の販売は、いっさい行っていません。
ピアノポリッシュ、ワックスはどんなものを選べばいいの?
外装を磨くポリッシュ、ワックスは塗料や塗装の仕上げによって使用できるものが異なります。どれでも良いとは限りません。買った時にサービスについてきたものと同じものならまず問題はありませんが、新しく購入する場合は私たち調律師にご相談くだされるのが無難です。
また、キークリーナーに関しても同様です。
ピアノカバーはしたほうがいいの?
アップライトピアノをそっくり包んでしまうマントのような黒いカバーは良くありません。
昔、学校や幼稚園では外部保護の必需品として使用されていましたが、調律師の立場から内部のことを考えると逆効果もあります。家庭でこのカバーをかけたまま長期間放置すると害虫が住み着いていることがあります。そこまでいかなくても、ピアノ内部の通風がなくなり、木部品やフェルトの湿度が上がり、カビ、サビの原因になることが多くあります。
アップライトピアノのかけるカバーについては、トップカバーあるいは薄手のハーフカバーが、ピアノにとって悪影響が無いでしょう。
水をこぼしちゃった…ピアノは大丈夫!?
ピアノの中に液体が侵入するとやっかいな問題が起こります。木、布、フェルト、金属、皮、その他もろもろの部品が変化してしまい、故障または品質劣化につながってしまいます。
その液体の量、性質によってはダメージが異なりますが、後始末や修理はかなり大掛かりになります。
できるだけ早く調律師を呼び適切な処置をすれば軽症ですむことが多くあります。後遺症についての心配も同様です。
液体に関わらず、ピアノの中に異物が入ってしまった場合はいち早くご連絡ください。
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